常設ブックカフェ、はじめました

限られたスペースのため、常時10冊しか置けませんが、
ときどき、入れ替えます。
次回の入れ替えは、9月4日(木)です。(予定)
飲み物は、セルフサービスで、HONBAKO宇治さんのドリンクコーナーをご利用ください。
今月の十冊
書棚 右から
若林一美 著『死別の悲しみを超えて』岩波現代文庫 ※死別全般
東直子 著『とりつくしま』ちくま文庫 ※短編集 亡くなった人が、会いたい人の愛用品に宿る
柳田邦男 著『犠牲』文春文庫 ※自死
ブックレット『大切な涙』表現文化社 ※死別全般
古内 耕太郎・坂口 幸弘 著『グリーフケア』毎日新聞社 ※死別全般
日野原重明 著『愛する人を亡くした時』春秋社 ※死別全般
谷川俊太郎・詩 田中渉・絵『あなたはそこに』マガジンハウス ※恋人?
パット・パルマ―著『泣こう』径書房 ※悲しいときは泣こう
レオ・バスカーリア 著/島田 光雄 絵『葉っぱのフレディ』童話屋 ※絵本
沢田としき 著『ほろづき』岩崎書店 ※絵本 おばあちゃんの死
グリーフブックカフェについて
グリーフブックカフェの「グリーフ」、って?
「グリーフ(grief)」は、死別などの喪失を体験した人が感じる、情緒的な苦しみ、悲しみ、のことです。
語源は、「重い」を意味するラテン語のgravis。
その言葉が、フランスを経由して「心は悲しみでいっぱいになった」「心は悲しみで重くなった」という意味に変化してきたのだそうです。
「グリーフ」には、「大切なおもちゃを失くした」「健康を失くした」など、いろいろな「喪失」が含まれますが、日本で「グリーフ」と言うと「死別の悲しみ」を指すことが多いのではないかと思います。今回の「グリーフブックカフェ」も、「死別の悲しみの癒しにつながる本が読めるカフェ」です。
死別の悲しみ、について
大切な人との死別は、とてつもなく深い悲しみと苦痛をもたらします。
言葉ではとうてい表現できないほどのこの思いは、
大切な人を亡くしたのだから、当然なのかもしれません。
しかし、この気持ちは、けっして不変なものではなく、
時間と共に少しずつ変わっていく心のプロセスです。
私たちと、本
私たち《ゆきあかりの会》は、2006年から、
2か月に一度、大切な人を亡くした方々が悲しみを分かちあい、
自分の思いや体験などを自由に語りあう集いの場を開いてきました。
死別を体験した人の、心のプロセスに立ちあわせていただき、
ときどき、お役に立ちそうな「本」を、紹介させてもらったりもしていました。
ラジオ番組「グリーフケアラジオ~百万粒の涙を流そう」を放送していた時期には、
死別の悲しみの癒しにつながる本を、著者と出版社の方に許可をいただいて、毎週、朗読させてもらっていました。
今、それらの本が、たくさんの蔵書となっています。
不定期になりますが、それらの本を10冊ずつ、
HONBAKO宇治にて、ご紹介していきます。